米アップルが30日発表した1-3月期(第2四半期)決算は、わずかながら増収を確保した。新型コロナウイルスの流行により、中国では工場閉鎖や販売の落ち込みに直面したが、好調なサービス事業がスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売減を補った。売上高は1%増の583億ドル。中国を皮切りに世界全体で直営店を閉鎖したことでiPhone販売が失速した。利益は約3%減の112億5000万ドル(1株当たり2.55ドル)だった。売上高は修正後のアナリスト予想(約550億ドル)を上回ったが、同社がコロナ流行前に示していた見通し(630億ドル超)は下回った。今回の決算は、事業の軸足をデバイスからソフトウエアやサービスへと移す経営戦略の重要性を裏付けるものとなった。サービス事業の売上高は133億5000万ドルと17%近く伸び、ハードウエアの落ち込みを相殺した。iPhoneやタブレット端末「iPad(アイパッド)」、パソコン「Macs(マック)」などハードウエア事業の売上高は3.4%減の449億7000万ドルだった。
アップル、1-3月は1%増収 サービス好調で販売減補う
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