ドナルド・トランプ米大統領は国防総省に対し、ドイツに駐留している米軍兵士の多くを9月までに撤退させるよう指示した。政府関係者が5日、明らかにした。これにより、ドイツに駐留する米軍兵士は3万4500人から9500人に減ることになる。さらに、ドイツに同じ時期にとどまる米軍関係者の数は2万5000人規模に制限される。現行方式では、部隊の交代や訓練参加に伴い全体の駐留人数が最大5万2000人に膨らむこともある。関係者によると、この変更はロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が先ごろ署名したホワイトハウスの覚書で指示された。決定を知る関係者の1人によると、この問題は昨年9月から政権内で議論されてきた。トランプ氏は6月末、開催国首脳としてワシントンで主要7カ国(G7)会議を主催するが、ドイツのアンゲラ・メルケル首相が欠席することとは無関係だという。