新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した中国・北京市では、正常化しつつあった生活が一転し、元の状態に逆戻りしている。市民は旅行の予定を断念せざるを得ず、学校も一部で休校となるなど、再び不安が広がっている。集団感染が発生したのは、北京市内の豊台区にある食品卸売市場「新発地」。北京市内で販売される青果の約8割を供給するこの市場では、11日以降、79人の新規感染者が確認された。今回の集団感染が発見されるまで、北京では8週間にわたり市中感染者は出ていなかった。再び多くの感染者が出たことで、元の生活に戻りつつあった市民には動揺が広がっている。映画館は引き続き閉鎖されているが、レストランや小売店舗の多くは営業を再開しており、交通渋滞も以前のようにひどくなっていた。
北京にコロナ感染再発の衝撃、市民生活に影響再び
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