力が足りないメンバーとは、目標達成までの道のりを一緒に相談しながら考えていくことが必要です。

 自分でどんどん動ける部下と、まだサポートが必要な部下を見極めて、チームの仕事を検証し、目標を達成していくのが優秀なリーダーなのです。

 このままのペースでいくと、今期の目標が達成できない……。リーダーとして一番焦るタイミングだと思います。私自身、目標の達成率がよくないときは非常につらい思いをしていました。

 目標が未達になりそうなのであれば、何かしら対策を打たなくてはいけません。

 メインでやることは、やはり、期待通りの成果を出せていない部下を、リーダーが助けることです。そこに、相当な力を注いでいく必要があります。

 逆に、成果を出している部下に、さらに高い目標を設定し、その人にチームの命運を託す方法も考えられますが、これは避けたほうがいいでしょう。「自分は結果を出しているのに、なんで他の人の分まで数字を出さなきゃいけないんだ」と、優秀な部下のモチベーションを下げてしまう恐れがあるからです。

花王時代に経験した
在庫押し込み問題の教訓

 部下のサポートをして、チームを立て直していくのも大切ですが、目標から大きく遠ざかっているときには、もっと根本的なところを見直さなくてはいけない場合もあります。

 あえて、原点に立ち返るのです。そうすれば活路が必ず見出せるはずです。

 私が花王にいたときにも、原点に立ち返ることで難局を切り抜けたことがあります。

 花王では一度、在庫の押し込み問題が発生しました。

 化粧品の売上というのは、2種類あります。