米国の幾つかの都市では新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響でゴミ収集作業が混乱している。夏の太陽の下に未回収のゴミがたまり、我慢の限界を超えた住民から苦情が出ている。問題の一因は家庭の出すゴミやリサイクル品の量が多いこと。多くの人が家にいるため通常よりはるかに多くなっている。多くのゴミ収集係がコロナに感染したり、感染可能性のため隔離が必要だったり、仕事に行くのを恐れたりしているため、一部の都市は苦戦している。業界団体の幹部は「大都市も小都市も、ゴミの量増加とスタッフ不足のダブルパンチを経験している」と述べた。フィラデルフィアとボルチモアは特に打撃が大きいが、アトランタやナッシュビルといった都市も問題を抱えている。バージニア州バージニアビーチでは危険手当を要求する収集担当者が19日に全日ストを行い、収集は数日遅れた。ニューヨーク市では予算削減で収集が減り、商業地や住宅地の通りにゴミが積み上げられている。