中国が開発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防ワクチン候補を巡り、アラブ首長国連邦(UAE)は中国以外で初めてその緊急使用を認めた。中国政府は既に国内でワクチン3種の緊急使用を承認しており、国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)によるワクチン候補2種もこれに含まれる。シノファームによると、これまでに医療関係者や国有企業の従業員、中国人ジャーナリストなど何十万人もが、同社の開発したワクチンの予防接種を受けた。臨床試験の最終段階にあるワクチンは世界に9種あるが、そのうち4種は中国企業が開発している。シノファームは7月、自社のワクチン候補少なくとも1種の試験をUAEで開始。同社の会長は当時、およそ3カ月以内の臨床試験完了を目指すと述べていた。