ゼネコンの呪縛#14

非上場の竹中工務店は、7年前まで創業家の竹中統一氏が社長を33年間務めた。現社長は非創業家だが、創業家出身者たちが同社やグループ会社の幹部ポストに名を連ねている。特集『ゼネコンの呪縛』(全20回)の#14では、竹中工務店の幹部人事を解明する。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

非創業家の社長が
2代続いている

 創業410年の竹中工務店は、7年前まで創業一族が経営トップとして会社を率いてきた。竹中統一氏の後継からこの流れが変わった。統一氏は2013年、非創業家出身のプロパーである宮下正裕氏(現代表取締役会長)に社長のバトンを渡した。その宮下氏は19年にやはり非創業家出身の佐々木正人氏と社長を交代した。

 このまま非創業家出身社長による経営が続くのか。創業一族は今、どのようなポジションにいるのか。