バブル崩壊 不動産withコロナ#10
Photo by Kosuke Oneda

コロナ危機の影響を受けて厳しい決算を予想する中堅不動産会社が続出している。そんな中で8期連続で過去最高の売上高、利益の更新を見込むオープンハウスが、企業も土地ももっと手に入れて1兆円企業にのし上がろうと怪気炎を上げている。特集『バブル崩壊 不動産withコロナ』(全12回)の#10では、中堅不動産会社の最新決算を分析する。(ダイヤモンド編集部 大根田康介)

都心3区の売買で1番札がキャンセル
笑ったのは2番札のオープンハウス

 コロナ危機に襲われた今春、東京の都心3区(千代田区、中央区、港区)にある不動産の売買に、キャンセルが発生した。高級住宅地に近い場所に上場企業が保有していたものだ。

 入札が行われたのは、コロナ危機の前。高い金額を提示したデベロッパーが1番札を獲得した。ところがこのデベロッパーは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で決済できなくなってしまったのだ。

 1番札がキャンセルされたことで笑ったのは、2番札を持つオープンハウス。首都圏を中心に一戸建てやマンションを分譲するこの中堅不動産会社が、一度は逃したマンション用地を手に入れた。

 コロナで世の中が混乱する中、同社が手にしたのは、用地だけではない。会社も手中にしていた。