ゼネコンの呪縛#20
Photo by Masato Kato

準大手ゼネコン、戸田建設の今井雅則社長は、かねて国内工事量の頭打ちを見越していた。コロナ禍は流れを逆転させたのではなく、加速させただけという。ではゼネコンはどうやって生き残るのか。特集『ゼネコンの呪縛』(全20回)の最終回では、今井社長が民間工事と公共工事、土木と建築それぞれの動向をズバリ語り、話題は日本最高層ビルの常盤橋トーチタワーへの関心、洋上風力発電への取り組みにも及んだ。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

公共工事は建築より土木の方が
まだ顕著に増えていく

――新型コロナウイルス感染拡大を受けて、建設業界の市況はどうなりますか。

 これからはやはり厳しいでしょうね。総建設投資額の内訳は、民間工事と公共工事が2対1くらい。

 公共工事が増えるといっても、財源には限りがあるのでそんなに増えない。防災・減災など特に必要なものに投下していくので、建築よりも土木の方がまだ顕著に増えていきます。河川の流域治水や水害対策になってくると、地方の建設業者が工事すると思います。

 都市部はやはり民間投資が多いが、コロナで仕事量は下がってきている。もう、ホテルや観光関係は軒並みに工事中止とか、着手延期とか、規模を縮小する流れになってきています。それは相当な影響は受けていますよね。

――戸田建設は建築事業の比率がもともと高いので影響が大きいのではないでしょうか。