東京湾を見下ろす高層オフィスビルの1階にある月面基地内部を模したスペースで、コンビニエンスストアの商品陳列を行うのはヒューマノイド(人間型)ロボットだ。接客のためのロボットではない。裏方として陳列棚に商品を補充するといった地味な作業を行う。幅広い肩と大きく開いた目、ブーメランの形をした頭部、そして物体をつかむための見慣れない形状の手を持っている。ただ、あらかじめプログラムされた指示に沿って行動するわけではない。ローソンが開設した店舗で働くこのロボットは、まるで目に見えない長い糸で操られる人形のように遠隔操作されている。都内の別の場所で仮想現実(VR)ヘッドセットを着用した人物がその動きを制御している。
コロナで加速、肉体労働もリモートの時代へ
分身ロボやVRで「テレプレゼンス」が拡大
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