投資で損をせず、成功する秘訣はあるのだろうか?ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称されるジム・ロジャーズ氏が語る「お金の原則」を2回に分けてお届けする。(本記事は、『ジム・ロジャーズ お金の新常識 コロナ恐慌を生き抜く』(朝日新聞出版)より一部を抜粋しています)

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 他人の言うことを真に受けて投資をしてはいけないことは、よくわかっただろう。では、自分で考えて何に投資すればいいのか。

伝説の投資家ジム・ロジャーズが伝授する「誰でもお金持ちになれる習慣」ジム・ロジャーズ/1942年生まれ。米国アラバマ州出身の世界的投資家。ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界3大投資家」と称される。2020年9月に『ジム・ロジャーズ お金の新常識 コロナ恐慌を生き抜く』(朝日新聞出版)を発売

 これに対する答えも、しごく真っ当なことだ。自分が詳しく知っていることだけに投資して、知らないものには決して手を出さないことだ。

 たとえば私は今、ロシアの海運業界に投資している。でも、もし、あなたがロシアの地名も、どこにあるのか場所もわからないようなら、あなたはロシアに投資してはいけない。

 私は中国にあるワイナリーも買っているが、あなたが中国にワイナリーがあることすら知らないのなら、そこに投資しようと思ってはならない。

 最近では私は、日本株のETF(上場投資信託)を買っている。これも同様にあなたは日本がどこにあるかは知っているだろうが、ETFの本質についてよく知らないのなら、あなたは買うべきではない。