ドナルド・トランプ米大統領の陣営は12日、大統領選の結果を巡る法廷での主張で、ペンシルベニア州フィラデルフィアの1万票以上を無効とするほか、アリゾナ州当局による集計結果の認証を差し止めるよう求めた。この日はまた、ペンシルベニア州で9日以降に身分証明が届けられた一部の票を集計しないよう判事が命じ、トランプ陣営にとっては象徴的な勝利となった。大統領選で勝利を確実にした民主党のジョー・バイデン前副大統領とは同州で約5万3000票の差がついているが、この判決で影響を受けるのはその差に遠く及ばないごく一部の不在者投票や郵送票のみとなる。一方、ジョージア州では保守派として知られる弁護士が投票者グループの代理人となり、民主党の地盤となっている複数の大規模な郡を大統領選の集計結果から排除するよう求め、連邦裁判所に訴訟を起こした。