米大統領選で勝利を確実にしたバイデン前副大統領は、新型コロナウイルスの感染抑止を優先すると述べてきた。全米で新型コロナの感染者と入院者は増えている。これまでに明らかになったバイデン氏のコロナ封じ込め計画を以下にまとめる。highlight type=BOLDバイデン氏は何を計画しているか/highlightバイデン氏は何を計画しているかバイデン氏はトランプ大統領に比べ、はるかに厳格な連邦政府の対応を構想として描いている。トランプ氏はマスク着用などの対策の効果について交錯する内容のメッセージを発信し、対策を巡る判断の多くを州や地方当局に委ねた。バイデン氏はマスクをして定期的に公の場に姿を現し、イベントは比較的小規模かつ屋外に限ってきた。就任当日に導入する対策計画を練るため、既に医療専門家ら13人からなる対策本部を立ち上げている。対策本部の推奨事項には、検査拡大やマスクなど保護具の供給拡大のほか、一般市民にマスクを着用するよう説得するための地方当局との協力、ワクチンの製造・配布などが含まれる可能性が高く、選挙公約の要点全てが盛り込まれることになる。もう一つの提案は、フランクリン・D・ルーズベルト大統領の「戦時生産委員会」をモデルとする「パンデミック(世界的大流行)検査委員会」の立ち上げだ。戦時生産委員会は平時の工場を武器や軍備品の生産工場に転換するために発足した。バイデン氏はまた、パンデミックへの対応で米疾病対策センター(CDC)に再び中心的な役割を担わせる見通しで、早々にCDCトップを指名するとみられる。