ブタが空を飛ぶとき――今年はその機会が多いのだが――は通常、ボーイングかエアバスの広胴機が使われる。新型コロナウイルス流行の打撃を受ける世界の航空業界にとって数少ない明るい材料の一つは、家畜の貨物輸送が増えていることだ。国際線の貨物機は今年、何千匹ものブタやヤギ、アルパカ、ネコ、イヌを運んでいる。多くの人が空の旅を控える中、動物を航空機で運ぶ需要が高まっていると動物の取扱業者は口をそろえる。ブタは動き回るのに十分なスペースが確保された木枠のクレートに分けられ、ボーイング777や747、エアバスA330に載せられる。1便で何百頭ものブタを運ぶことが可能だ。乗員以外に搭乗する人間は動物の取扱業者しかいない。ブタの様子を注意深く見守り、水飲みボトルを補給する。そして、「少し元気づけてやる」のだと動物輸送を専門とする「Intradco Global」のディレクター、チャーリー・マクマレン氏は話す。
空飛ぶブタ、コロナ禍の航空業界に光
家畜の貨物輸送が増えている
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