ゼネラル・モーターズ(GM)がついに自己改革に乗り出すかもしれない。GMは19日、テスラとの電気自動車(EV)競争に勝てるテクノロジー企業であることをかつてない強い調子で売り込んだ。メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)はバークレイズ主催の投資家向けイベントで「われわれは成長戦略に軸足を移しつつある」と述べた。同CEOは今後5年間でEVに70億ドル(約7260億円)の追加投資を行うことを明かし、従来の自動車事業から転用できる技術について誇らしげに語った。今年、テスラの株価が急騰する中、GMは自社の主張をこれまで以上に声高に訴えてきた。このところ、そのメッセージが浸透し始めているようだ。GM株は、同社のロボットタクシー事業であるクルーズ・オートメーションにソフトバンクが出資するというニュースを受けて急上昇した2018年6月以来の高値水準で取引されている。当時、ウォール街ではEVより自動運転車のほうが注目度の高いテーマだった。