ドナルド・トランプ米大統領の娘婿、ジャレッド・クシュナー大統領上級顧問は今週、サウジアラビアとカタールを歴訪する。米政府や湾岸諸国当局者らが明らかにした。1月の政権退任を控え、中東地域でより多くの外交協定を結ぶことが狙い。クシュナー氏とそのチームは政治的影響力が低下する中で、国益に関連した問題で進展を示そうとしている。中でもサウジアラビアを含む湾岸諸国との関係が3年にわたり悪化しているカタールについて、その修復に注力していくという。トランプ政権発足後、クシュナー氏はアラブ諸国とイスラエルの関係改善やイラン対抗策を巡り、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と考えを共有して個人的な関係を築き上げた。クシュナー氏のチームはその後、アラブ首長国連邦(UAE)やバーレーン、そしてスーダンなどがイスラエルと関係を樹立するための仲介役を担った。
クシュナー米大統領上級顧問、サウジやカタール歴訪へ
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