スティーブン・ムニューシン米財務長官は先月、新型コロナウイルスの感染拡大で揺らいだ信用市場を修復するため3月に導入した複数の緊急融資プログラムの延長を拒み、連邦準備制度理事会(FRB)とのまれに見る溝が公になった。ムニューシン氏が12月31日の期限切れを容認する決定を下したことで、融資プログラムを巡る党派間の対立も激化した。「コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法」(CARES法)として承認された2兆ドルの景気刺激措置の一環である同プログラムは、与野党双方の支持を得ていた。ムニューシン氏はこの問題で最終的な判断権限を持てないかもしれない。法務専門家によると、ジョー・バイデン次期大統領の政権は来年、プログラムを再開するに十分な法的柔軟性を有する可能性がある。1日から2日間行われる議会公聴会でのムニューシン氏とジェローム・パウエルFRB議長の証言で、こうした問題が公になるかもしれない。この問題について以下にまとめた。
FRB融資プログラム、終了後どうなる 早わかりQ&A
米財務長官によるFRB緊急融資プログラムの延長拒否は次期政権にどう影響するか
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