米アップルとアルファベット傘下のグーグルは、自社のモバイル向け基本ソフト(OS)を搭載したスマートフォンからデータ仲介企業エックスモード・ソーシャル(X-Mode Social)が位置情報を収集するのを禁じる。エックスモードは国家安全保障に関する業務に関わっていることが明らかになっている。世界最大のモバイル端末向けプラットフォームを運営するアップルとグーグルは今週、アプリストアで提供されているアプリからエックスモードの追跡ソフトウエアを削除するようソフトウエア開発者らに指示した。これに従わない場合、両OSを搭載したスマートフォンへのアクセスが認められなくなるリスクもあるとした。グーグルは広報担当者による声明文で、ソフト開発者らはエックスモードを排除するため7日間の猶予が与えられ、従わない場合はアプリを扱う「グーグルプレイ」の使用が禁止されるとした。一部の開発者には期間を最大で30日間まで延長する申請も認められたという。アップルからは今のところコメントは得られていないが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した開発者向けの通知によれば、2週間の間に追跡ソフトを排除するよう求めている。