志願者数の増加が見られる女子人気校

 次いで女子受験生の動向を見ていこう。

 埼玉では、1月10日の青山学院大学系属浦和ルーテル学院は+40%台半ばで別格の趣がある。予想倍率も3倍を超えた。10日午後では星野学園(理数1回)+60%が目立つ。15日の開智(先端2)+40%も志願者数100人台に乗せた。

 東京・神奈川の2月1日は、志願者数800人に迫る鷗友学園(1回)+40%弱が圧倒的。次いで同200人台の山脇学園(A)+30%台後半と昭和女子大学昭和(A・GA)+20%台半ば、同100人台の青稜(1回A)+40%、開智日本橋(1回)と東洋大学京北(1回)の+20%台半ば、+10%台後半の附属校コンビとして日本大学(A1回)と法政大学(1回)、+10%台前半の淑徳(1回)と穎明館(1回)が注目される。

 2020年入試で女子校でも顕著に増加した1日午後は、志願者数700人台と他を寄せ付けない山脇学園(国算1科)+10%台前半に続き、同200人台で明治学院(1回)と青稜(1回B)が+20%台半ばと人気で、同100人台では清泉女学院(2回)+20%台前半、昭和女子大学附属昭和(思考力)+10%台前半が伸びている。同100人に満たないものの、宝仙学園共学部理数インター(新4科特別総合)+40%台後半は目立つ。

 2日は+50%強に跡見学園(2回)と実践女子学園(3回)の女子伝統校が並んでいる。共学校では安田学園(2回)+30%台前半、青稜(2回A)+20%台前半が人気を伸ばしている。2日午後は志願者数700人に乗せてここでも大人気の山脇学園(B)+60%台半ばは別格なのだが、増加率でそれをしのぐのが東京家政大学附属女子(3回)+70%台半ばで予想倍率も3倍になりそうだ。同300人に迫る富士見(算数)+40%強、カリタス女子(3回)+40%台後半、共学校では青稜(2回B)+20%台後半がある。同100人に満たないものの、女子聖学院(3回)+60%台半ばはやはり目立つ。

 3日は志願者数900人超えとなった鷗友学園(2回)が+20%台後半で屹立(きつりつ)している。同500人前後では大妻(3回)と慶應義塾中等部が+10%台前半、東洋英和女学院(B)+10%台前半となっている。同300人弱では法政大学(2回)+20%台半ば、同200人台では晃華学園(3回)+10%台後半、明大明治(2回)+10%台前半、同100人台では公文国際学園(B)+20%台半ば、女子美術大学付属(3回)+10%台後半、桐蔭中等教育学校(3回)+10%台半ば、日本大学第一(2科1回)+10%強が挙げられる。3日午前は、女子受験生にとってさまざまなチャレンジができる学校が並んでいる印象だ。

 3日午後は玉川聖学院(4回)+70%弱が注目される。志願者数では300人台の実践女子学園(5回)+20%台前半がダントツ人気であり、同100人台では聖セシリア女子(A3次)が+10%台半ばで顔を見せている。

 4日は志願者数600人台の山脇学園(C)+10%台前半が圧倒しているものの、注目の2校がある。いずれも同300人台後半を集めた豊島岡女子学園(3回)+30%台半ばと普連土学園(3回)+10%台前半だ。これに同100人台の明治学院(3回)+20%弱、開智日本橋(4回)+10%台前半までで、人気校は出そろった。

 5日は広尾学園(3回)は+10%台前半だが、予想倍率は6倍超とすごく厳しい。日本大学第一(2科2回)+10%台半ばも11倍に届きそうな勢いで、大変な状況にある。志願者数500人台の大妻(4回)+10%強がこの日一番の人気入試かもしれない。5日午後には日本大学豊山女子(2科③)+30%が人気で、予想倍率は1倍台半ばと、最後の救いになるかもしれない入試である。同100人に満たないものの、7日に登場した麹町学園女子(4回)+10%台前半は、女子中位校の注目校である。