その飲食店は存亡の機に立たされている中、レストランまでテークアウトに積極的になり、いわゆる「おうちごはん」で、お取り寄せやテークアウトの料理をいただく機会が増えた。コンビニでの調理済み食品、料理も含め、今まで以上に利用されるに違いない。

東京・荻窪「たつみ亭」の上かつ定食東京・荻窪「たつみ亭」の上かつ定食

 コロナ前の数年、インバウンド需要の追い風を受け、海外のお客に人気があったのは、(1)牛肉、(2)ラーメン、(3)すしだった。ステーキ、焼き肉では黒毛和牛のA5ランクの霜降りサーロインがもてはやされてきたが、近頃、腿の赤身肉ランプやイチボの人気が高まってきた。コロナ禍で居酒屋、ファミレスが大打撃を受けているのに対し、ホルモン人気も加わって、焼き肉店の売り上げは好調である。

 また、近年、銘柄豚のとんかつがブームとなり、こちらは牛肉とは反対にヒレより脂身が美味しいロースが注目を浴びている。20年、長年愛されてきた街の洋食屋が相次いで店を畳んでしまったが、21年はとんかつ専門店が増えそうである。

 評判のとんかつ屋は何にこだわっているか。

 このところ、評判のとんかつ屋はごはんにも気を使って、日本料理屋のような釜で炊いている店が出てきた。21年の「とんかつ定食」は、ごはんが勝負の年になるのではなかろうか。

 この10年、料理で最も進化を遂げたのは、間違いなくラーメンだ。10年前はチェーン店が幅を利かせていたが、今は個性を際立たせた個人店が人気の的である。