働きがいのある企業には
「優れた企業理念」「裁量権」がある
今回のランキングでは、外資系企業にトップ3を独占される結果となりました。ではこの3社は、どのような点から社員から「働きがいがある」と評価されているのでしょうか。3社の社員クチコミから探ってみましょう。
1位 P&Gジャパンの社員クチコミ
「裁量権が大きく、入社1週間後からプロジェクトのリーダーとしてチームを率い、結果を出すことが求められます。苦労は大きいですが、やり遂げたときの達成感は大きかったです。消費財を取り扱うので、新商品を出す度に消費者の反応が目に見える形で返ってくることにもやりがいを感じました」(マーケティング、女性)
「成長の場を与えてくれるのは言うまでもなく、自ら考えて行動する癖や、ロジカルに物事を考え、効率的に行動する習慣も身に付きます。まさにどこに行っても通用するビジネススキルが身につくのは間違いありません。ただし、その成長は本当に自分が望むものかどうか改めて考えたほうがいいと思います。いつのまにか、人生の夢は何かを忘れ、スキルを獲得することを手段の目的としないようにする必要があります」(管理部門、女性)
2位 セールスフォース・ドットコムの社員クチコミ
「組織ごとに日常における空気感というのは大きく異なってくることを前提とした上で会社全体の文化は素晴らしいと感じる。Ohanaや信頼、カスタマーサクセス、イノベーション、イクオリティという4つのバリューが全社員間で共通認識として共有されていることは素直にすごいと感じるし実際にこういったバリューを体現している社員が多いと感じる」(コンサルタント、男性)
「非常に働きやすい環境です。カルチャーを大切にしており、外資でイメージの強いドラスティックな環境はありません。育成のプログラムが組まれており、達成時の祝福文化も非常に盛ん。昇進などプロモーションのキャリアのつくり方が複数あり、このあたりも外資のもつ同じロールで働いて転職するというイメージからは離れていると思います。達成者を会社をあげてセレブレーションする文化が強く、これは社員のモチベーションにもなっています」(営業、男性)
3位 プルデンシャル生命保険の社員クチコミ
「働きがいはトップレベルにあると思います。いわば、働きがいありきと捉えられるほどに…。会社から与えられるものは、環境や研修であったりするので、アウトプットや行動面をいかに実施するかは本人次第であるとも言えます」(営業、男性)
「企業理念とコアバリューを大切にしており、全社員に浸透している。これだけの規模の会社でここまで全社員に企業理念が浸透している会社は珍しいと感じる。拍手、称賛、感謝が盛んであり、コロナウイルスの時期は多数の営業(ライフプランナー)から内勤社員へ感謝状や差し入れ、メッセージが送られた」(事務、女性)
上位企業の社員クチコミに共通しているのは、若手社員の頃から大きな裁量権を与えられ、さまざまな挑戦・成長ができる環境が用意されていることです。また、トップ3の外資系企業を中心に、社員が自社の企業理念や会社全体の文化に深く共感していることも特徴的です。
優れた企業理念で優秀なビジネスパーソンを惹きつけ、若手社員の頃からやりがいのある仕事に挑戦できる環境を用意することで、彼ら・彼女らのモチベーションはさらにアップする。働きがいのある企業には、こうした好循環が生まれていると言っていいのではないでしょうか。
(本記事はOpenWork[オープンワーク]からの提供データを基に制作しています)