投資家は、高級ブランドセクターにおける次なる「グッチ型」の業績回復を見逃したくはない。だが、改革を進めている二つのブランドのうち、バーバリー・グループよりもプラダが強く選好されているのは謎だ。バーバリーは20日、2020年10-12月期の既存店売上高が前年同期比9%減だったことを明らかにした。この数字はアナリスト予想よりも弱いものだったものの、商品の定価販売を増やす同社の取り組みが奏功し始めていることを示す早期の兆候もある。この英国のトレンチコートブランドが、割引価格で売らざるを得ない商品の数を減らすことができれば、利益率は改善するはずだ。バーバリー株は、欧州市場の午前の取引で小幅高となったが、伊ミラノのブランド、プラダに追いつくにはまだまだだ。プラダ株は過去1年間で67%高となり、ブランド大手の中で最もパフォーマンスが良かった銘柄だ。一方、バーバリーは最も不振の銘柄の一つとなっている。プラダ株はこれまでもバーバリーより割高だったが、過去数カ月はプレミアムが急拡大している。