>>前編より続く

人気校が集まる3日午後入試

 ここ数年、短期決戦志向が強まり、1日と2日の午後入試が大人気だった。難度が上がりすぎたこともあって、今年は少し緩和気味だが、午後入試の潮流は3日や4日にも伝播している。次ページ以降の表3と表4では3日午後入試を一覧した。2日に出願して翌朝すぐに受験するよりも、3日午後に受ける方が現実的ではある。

“超伝統校”の和洋九段女子は2022年、創立125周年を迎える

 表3は東京23区だが、上位校の出願状況をまず見ておこう。国際バカロレア認定校に23区内の中高一貫校としては初めて名乗りを上げた開智日本橋学園は、その授業力の高さと相まって、すっかり上位校の仲間入りを果たしている。3回は、男女平均実倍率7.7倍が敬遠されたようで男子は2割減、女子は微減で推移している。どの入試も軒並み実倍率3倍超で、受験生にとっては合格を勝ち取るのが大変な学校である。

 暁星(2回)は2020年入試のヒット作で、実倍率20倍超の反動もあって2割は減りそうだが、それでも屈指の高倍率となりそうだ。女子校では、前年の実倍率が軒並み3倍超で敬遠されたのか、今年は軒並み減少傾向だが、共立女子(2/3合科型)は同3.1倍だったものが出願数半減の勢いで、大穴になりそうな予感がする。併願校として人気が高い恵泉女学園も全般的に減少気味だが、3回も2割ほど減りそうで、少しだけ実倍率も緩和しそうである。

 共学校では、ここ数年出願数を積み増してきた東京都市大学等々力も今年は減少傾向で、2回特選も男子は大きく減らして男女ともに3倍前後の実倍率に落ち着きそうな情勢だ。校内では男女別学の國學院大學久我山(ST2回)は、特に高倍率の男子が前年並みと相変わらずの人気に対して、女子は3割ほど減少気味で実倍率も3倍台に落ちる公算が大となっている。三田国際学園(MST/メディカルサイエンステクノロジー)は、他の入試同様1割ほど減少気味となっている。

 ここでは、聖ドミニコ学園、十文字聖学院、かえつ有明が、先に触れた学力を伸ばした「入りやすくてお得な学校」に該当する。北豊島は荒川区に2校ある私立中高一貫校の一つ(もう一つは開成)。きれいな校舎に1クラス20人前後という女子校で、中学は生徒数60人ほどのごく小規模校である。こうした一般にはあまりなじみのないような学校も表中には隠れている。