新型コロナウイルスの世界的大流行は、遺伝子技術を駆使したワクチン開発の新時代を切り開いた。科学者を長年てこずらせてきた遺伝子技術が躍進したことで、将来的にさまざまな感染症が予防できる可能性が出てきた。2月27日、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンが米国で承認された。同社のワクチンは米国で初となる「ウイルスベクター」技術を用いたワクチン。改変した風邪ウイルスを使って、コロナウイルスへの免疫反応を引き出す遺伝子情報を体内に運搬する仕組みだ。米国で承認されたワクチンとしては、米ファイザー・独ビオンテック連合、米モデルナに続き3例目となる。J&Jのワクチンは、後期治験で軽度から重度の症状を防ぐ効果が66%あったことが確認された。
コロナが開くワクチン新時代、未来の感染症予防に光
遺伝子技術が躍進「ワクチン開発を根本から変える」
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