電機3社の1位は前年と同じ
特色ある日本電産の採用
20年の電機メーカー3社のランキングは、ソニーの1位が慶應、パナソニックの1位は大阪大、日立は早稲田と、3社とも前年と同じ大学が1位を堅持した。
ソニーは2位が前年3位の東大、3位は前年2位の早稲田で、TOP3の顔触れは変わらなかった。10位までを見てみても、新たにランクインした名古屋大学以外の9校が前年と同じ顔触れとなった。
パナソニックは2位が前年3位の同志社、3位が前年同率7位の京都大学となり、関西の大学がTOP3を占めた。4位には立命館大学、同率7位に神戸大学も入っており、関西勢が強い。
日立は2位が前年3位の慶應、3位が前年2位の東大。そのほかTOP10に東北大学、名古屋大、大阪大、京大、北海道大学、九州大学と、旧帝大7校が全て入っており、優秀な学生を集めている様子がうかがえる。
一方、電子部品メーカー3社のランキングは、日本電産とオムロンの1位が立命館、京セラは同志社が1位となった。3社とも京都に本社を置く企業であり、関西系の大学からの採用がやはり多いようだ。
特色があるのは日本電産。2位近畿大学、同率3位に東京電機大学、同率7位に鳥取大学、工学院大学、金沢工業大学、龍谷大学など、他社のランキングでは見られない顔触れが並んでいる。
日本電産の永守重信会長は、世界水準の実戦力を備えた人材を育てるべく、永守学園理事長として京都先端科学大学の経営に携わっており、出身大学にとらわれず優秀な人材を全国から集めると明言している。TOP10には入らなかったが、京都先端科学大学からは3人が同社に採用されており、今後も同大からの採用は続くとみられる。