最強の中高一貫校&小学校・幼児教育#9Photo:PIXTA

偏差値は低くて入りやすいのに、大学受験に強い、レバレッジの利く中高一貫校はどこか?そんな“掘り出し物”を見つけるべく、独自ランキングを作成した。特集『最強の中高一貫校&小学校・幼児教育』(全18回)の#9では、関西など西日本の中学受験者のボリュームゾーンが、進学先の大学として望むことが多い難関私立大学群、関関同立にとりわけ強い中高一貫校のレバレッジ度ランキングを掲載する。(ダイヤモンド編集部 竹田孝洋、宮原啓彰)

西の難関私立大グループ
関関同立をお得に狙おう

 中学受験では難関校を狙うほどの学力はないが、大学受験では関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)を目指したい――。そんな人にうってつけの中高一貫校がある。

 本特集の#8では、関西エリアの中高一貫校を対象に、合格者を出した全大学を分析対象とする総合ランキングを掲載した。だが、その一方で、大学には難易度や格、地域などに基づくさまざまなグループが存在する。

 関西の有名どころでは、上位国立3大学の「京阪神」や難関私立4大学の関関同立、中堅私立4大学「産近甲龍」などがそれだ。もちろん、同じグループ内でも個々の大学の中身は大きく異なるのは大前提。それでも受験大学を決める際は、こうしたグループに基づいて最初のふるいにかけることが多いのも事実だろう。

 そこで、中高一貫校の各大学グループへの「合格力」と「入学時偏差値」から、その大学グループに特化した中高一貫校の「伸長度」を算出し、それぞれ独自ランキングを作成した。

 ここでは、西日本における中学受験生(とその親)のボリュームゾーンが、最終的な進学先の大学として希望することが多い西の難関私立大グループの関関同立に絞り、とりわけ強い中高一貫校のレバレッジ度ランキングを掲載する。

 ただし、レバレッジ度というからには、分析対象となる中高一貫校が「関関同立への合格は当たり前」というような学校では意味がない。この4大学を目指すには、後伸びが必要となる2020年の入学時偏差値50未満の学校に限定した。

 それだけに、第一志望に合格できなかったときのための併願校として選ばれがちな学校の躍進が目立った。さっそく、ランキングを見てみよう。