最強の中高一貫校&小学校・幼児教育#15
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コロナ禍によって、中学受験以上に影響を受けたといえるのが、小学校受験だ。首都圏60校の応募者数は前年より1割近く増え、過去5年で最多の3万4000人近く(併願を含む)に達した。特に際立つのは、低迷気味だった国立大学付属小学校の大復活だ。一方、西の雄で同じく国立の大阪教育大学附属天王寺小学校でも2021年度入試で異変が起きている。特集『最強の中高一貫校&小学校・幼児教育』(全18回)の#15では、小学校受験の最新事情を追う。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

21年度の首都圏の“お受験”
異例中の異例の年に

「大きな異変があった年」――。教育図書21の小学校受験統一模試の東京地区責任者、新中義一氏は、首都圏における2021年度の小学校入試をそう総括する。

 その特徴は、まず何といっても受験者数の全体が跳ね上がったことにある。教育図書21による首都圏60校への調査によれば、21年度の応募者数は計3万3879人(併願含む)。前年度までもじわじわ増えていたが、一気に1割増となった。本特集#1『中学受験10年ぶりの激化!本番までの10カ月に親を襲う「10大危機」と克服法』で見たように、21年は首都圏の中学受験でも受験者数が増えたが、小学校受験はそれ以上にヒートアップしているわけだ。

 21年度の応募者数を性別で見ると、特に女子の応募者の伸び率が高い。それまでは男子の方が伸びていたが21年度で逆転した格好だ。その理由は、やはり「新型コロナウィルスの感染拡大にあるだろう。女子の応募者がより増えた理由もコロナ禍に対する安全志向が理由にあるとみられている」(新中氏)。

 さらに、個別の学校単位の応募者数を見ると、コロナ以前とは明らかに違う動向が、より浮き彫りになる。