タイプ(2) プロセス見直し型 

 その作業を含む業務全体のプロセスを俯瞰し、不要な作業をなくしたり、統合したり、順序を入れ替えたりする取り組みです。

ECRSの原則」をご存知でしょうか? 生産管理の現場で用いられている、業務改善の4原則です。

(1)Eliminate 排除する/なくす ↓ その作業をなくせないか?
(2) Combine 統合する ↓ 複数の作業を統合できないか?
(3)Rearrange 順序を変更する ↓ 作業の順序を入れ替え・並行できないか?
(4)Simplify 単純化する ↓ 作業を省略・簡素化できないか?

 業務プロセスそのものを疑ってみる。見直す。時間はかかりますが、業務量の増加による労働時間増を抑えることができます。

 タイプ(1)は即効性があり、その時点においての時短効果が目に見えてわかるため安心しがち。しかし、タイプ(2)にも取り組まなければ生産性はいつまでたっても向上しないのです。

生産性とは何か?

 そもそも生産性とは何でしょうか?

 生産性を向上させるとはどういう状態を言うのでしょうか?

 生産性とは、投入したインプット(資源)に対して得られるアウトプット(成果物)の量の比率を言います。一般的に、上の式で示されます。

 より少ないインプットでより多くのアウトプットを出すことができれば、生産性が高く、そうでなければ低いことになります。なるべく少ない原材料、情報量、あるいは時間やコストで、より多くの成果を出し続けられる状態を作る。これが理想です。

 実はここにも、大きな罠があります。