使い勝手と価格差でアバントをおすすめ

190ps/400Nmの2リッターディーゼルターボの燃費は14.6lkm/l(WLTCモード)。163ps/380Nmでは17.1km/lとなる190ps/400Nmの2リッターディーゼルターボの燃費は14.6lkm/l(WLTCモード)。163ps/380Nmでは17.1km/lとなる

 後発のディーゼルエンジンだけに洗練度が高い。運転席に座っている限りはディーゼル特有のノイズを感じることもほとんどない。「40TDI」にはMHEVは搭載されていないが、動き出しのスムーズさはA4シリーズに共通する美点だ。そして1750~3000回転で最大トルクの400Nmを発揮するだけあって、アクセルペダルに少し力をこめるだけで街の流れをリードできる。

 足元にはオプションの245/35 19インチサイズのピレリPゼロを装着していた。スポーツタイヤだけに乗り心地への悪影響が懸念されたけれど、ダンピングコントロールスポーツサスペンションを組みあわせており、ドライブセレクトを「コンフォート」にセットしておけばしなやかに走る。よりスポーティに走りたい際には「ダイナミック」を選択すればいい。

ラゲージ容量は通常(5名乗車時)で505リッター、後席を倒せば最大1495リッターとなるラゲージ容量は通常(5名乗車時)で505リッター、後席を倒せば最大1495リッターとなる

 アウディの代表作ともいえるアバントは、スタイリングも性能も実にバランスのとれたクルマだと思う。ディーゼルならロングドライブも得意だ。ラゲージ容量もリヤシートを折りたためば、最大1495リッターにまで拡大するからゴルフや趣味にも使いやすい。オートマチックテールゲートも標準装備する。これでセダンとの価格差は約30万円。私ならアバントを選ぶ。

文/藤野太一 写真/郡大二郎 編集/iconic

アウディA4に初のディーゼル登場!コスパならセダンよりもアバント