ワクチンPhoto:gettyimages

東京など4都府県に発令
「3度目の正直」になるのか

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大で緊急事態宣言が東京、大阪、京都、兵庫の4都府県を対象に発令された。

 期間は4月25日から5月11日までの17日間。また「まん延防止等重点措置」についても愛媛県が新たに追加され、宮城県、沖縄県は期間が5月11日までに延長された。

 緊急事態宣言の発令は2020年4月、2021年1月に続き3度目だが、過去2回と同様に、解除をしてもその後、感染が再拡大する「2度あることは3度ある」となるのか。それとも、「3度目の正直」として、感染収束に結び付けることができるのか。

 鍵は、ワクチンと変異株(バリアント)の攻防次第だろう。

「ウイルス対都市封鎖」の戦いから
「ウイルス対ワクチン」に移行

 コロナとの戦いは、2020年12月までは伝統的な隔離政策である、「ロックダウン:Lockdown」が主要な武器になっていた。

「ロックダウン」はもともと、刑務所で騒ぎを起こした受刑者を監房に閉じ込める際に使われていた言葉だが、今回の新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)では、「都市封鎖」と訳されている。