金融政策決定会合に臨む日本銀行の植田総裁(中央)ら=1月23日、東京・日本橋本石町の同本店[代表撮影] Photo:JIJI
筆者は日本銀行の利上げ見通しを修正した。次の利上げ時期を従来の6月から4月へ前倒しし、その後も4~5カ月に1度のペースで引き上げ、ターミナルレート(到達金利)2%への到達は2027年10月と想定する。背景には、総選挙の結果を受けた消費税減税を含む拡張財政の現実味、1月会合で示唆されたボード内のタカ派シフトがある。(BNPパリバ証券経済調査本部長チーフエコノミスト 河野龍太郎)
利上げペースは「半年に一度」から
「4~5カ月に一度」へ
最近、筆者は日本銀行による利上げのペースについて、見通しを変更した。当初、1月中旬の段階で、日銀の政策金利について、今回の利上げサイクルにおける到達点(ターミナルレート)の見通しを1.5%から2.0%へと引き上げていた。その際、メインシナリオとしては、半年に一度のペースを維持しつつも、利上げ加速のリスクがかなり高いことは強調していた。
その後、今回の衆院選の公約など財政政策を巡る新たな展開や市場動向、および1月金融政策会合で日銀のボードメンバーがよりタカ派化していることが示唆されたことなどを踏まえて、改めて検討した結果、見通しを再度修正することが妥当との判断に至った。
最新の見通しでは、次の利上げのタイミングを従来の6月から4月に前倒しし、その後も、4~5カ月に1度のペースでの利上げが続くとの予想に修正している。ターミナルレートの見通しについては、2%で変更はしないが、到達時期は従来の見通しから、半年ほど早い2027年10月とした。次の利上げが、3月へと前倒しになる可能性についても、引き続き排除していない。
次ページでは、日銀の利上げ予想の変更理由を詳説していく。







