米長期金利の上昇は
「金利水没」の潮目の転換か
国債の利回りは日本と欧州の主要国は中長期ゾーンまでがマイナスと「金利水没」状況で、米国も歴史的に見れば低い水準にある。
ただし、2021年以降の米国主導の長期金利上昇で過去40年近く続いた歴史的な金利低下傾向は歴史的な節目を迎えた。
依然、世界レベルで基本的には低金利環境が続くにしても長年にわたった金利低下傾向が転換し金利水準が底入れしてきたと考えられる。
コロナショックに伴う金融財政政策のポリシーミックスの転換や米中対立によるグローバル化へのブレーキなど、70年代以降の経済や政策の枠組みの変化が長期金利の潮目の転換をもたらす可能性を持つ。