慣用句の使い間違いは、大人にとって命取り。的確に使えば「おっ、頭よさそう」という印象を与えることができますが、間違った使い方をしたら白い目で見られることに…。間違えやすい慣用句の意味をクイズでチェックしましょう。(コラムニスト 石原壮一郎)
クイズであなたの「慣用句力」をチェック
「他山の石(たざんのいし)」は、使い勝手がいい慣用句のひとつ。よその山から出た質の悪い石でも、自分の玉(美しい石)を磨く役に立つという意味です。
ちょっと前に自民党の二階俊博幹事長が、記者会見で「党もこうしたことを他山の石として、しっかり対応していかなくてはならない」と発言。ところが「おいおい、他人事かよ!?」と、激しいツッコミを受けました。
「他山の石」をめぐる騒動は、まさに「他山の石」。知らないうちに恥をかいたり後ろ指を指されたりしないように、自分自身の「慣用句力」をチェックしてみましょう。AとB、正しいと思うほうを選んでください。
A「いきなりチームのリーダーだなんて、新参者の私には役不足です」
B「仕事ができる山田さんにとって、係長という立場は役不足だよね」
A「彼とは幼い頃からの付き合いで、気が置けない関係だ」
B「彼とは知り合ったばかりで、まだ気が置けない関係だ」
A「ゆっくりのんびり駆けつけた」
B「急いであわてて駆けつけた」
A「彼は相手に対して強引に出られる」
B「彼は人前に出たときの姿や態度が立派」
A「恐ろしくない」
B「面白くない」
A「議論が行き詰まって結論が出せない状態になった」
B「議論を十分に尽くして結論が出る状態になった」
A「喜んで参加する」
B「仕方なく参加する」
A「映画の要点を話した」
B「映画の最初の部分を話した」
A「借金を少しずつ返す」
B「借金をなかったことにする」
A「100人集まれば御の字だ。まあ合格点かな」
B「100人も集まって御の字だ。とてもうれしい」
さっそく、答え合わせをしてみましょう。