日本の応援広告ブームのきっかけは
「PRODUCE 101 JAPAN」

 韓国で話題となった「PRODUCE 101」の日本版「PRODUCE 101 JAPAN」のスタートを機に、日本でも応援広告ブームが訪れる。日本のK-POPファンは韓国事情にも詳しく、「PRODUCE 101」が日本に上陸した際に韓国と同様に応援広告を始めた。

「PRODUCE 101 JAPAN」は2019年9月にTBS系列で番組の第1回が放送された。同日に動画配信サービス「GYAO!」で第1回の配信を開始。同年12月11日の最終回で上位11人が決定し、この11人は「JO1(ジェイオーワン)」として20年3月にデビューを果たしている。ファンが投票できるのは1人につき1日1票。シーズン1の累計投票数は約6500万票なので、注目度の高さがうかがえる。そして本日6月13日には、第2弾のオーディションとなるシーズン2からデビューするメンバーが決まる。

 オーディション開催中は、韓国のように推しの練習生の応援広告が若者の集まる渋谷や新宿の街中、駅構内で見られた。比較的安価なSNSの応援広告は個人でも出稿しやすい。街頭ビジョンや交通機関への掲載、駅構内の大型ポスターは広告料金も数百万円とかなり高額になるので、ファン同士で共同出資をして出稿するという動きも増加。応援広告への共同出資を目的にしたSNSの投稿も多数飛び交っていた。

「NiziU」を生み出した
「Nizi Project」との違い

 オーディション番組と聞くと「NiziU」を誕生させた「Nizi Project」を思い出す人も多いだろう。20年12月のデビュー前から「Make you happy」という曲の歌やダンスが大きな話題となり、第71回「NHK紅白歌合戦」への出場も果たしている。

 同じ国民投票型オーディション企画である「PRODUCE 101 JAPAN」と「Nizi Project」の大きな違いは、プロデューサーの存在ではないだろうか。

「Nizi Project」は、韓国でデビューしたアジア発9人組ガールズグループ「TWICE」のプロデューサーとしても有名なJ.Y. Park氏がメンバー選考を担っている。J.Y. Park氏の選考の様子が動画で配信されているので、投票の基準も彼の視点が大きく影響している。また、プロのミュージシャンとしての観点でオーディションをしているので、選ばれるメンバーは歌、ダンスともにレベルが高いというのも人気の理由の一つだ。