筋肉注射だから痛そうという人へ
接種の感想は「全く痛くなかった」

 今回のコロナワクチンは、皮下注射のインフルエンザワクチンと違って筋肉注射だから痛そうだ、という理由で接種を嫌がる人もいるようです。

 注射とは、針を使って薬物を身体の中に注入する方法です。一般的なやり方として、アレルギー検査で行われる皮内注射、インフルエンザワクチン等の皮下注射、点滴など治療で行われる血管(静脈)注射、肝炎ウイルスやHPV(ヒトパピローマウイルス)のワクチンでも行われる筋肉注射などが挙げられます。

 人は、痛点(皮膚の全面にある、痛みを感じる点)で痛みを感じます。そして、痛点があるのは皮膚表面です。ですので、前述のいずれの注射においても痛みの感覚は同じです。あとは、注射する薬物の種類によって浸透圧やpH値(酸性・アルカリ性の強弱)が異なり、“染みる”ような痛みがあることもあります。

 実際にワクチン接種を受けた私の感想としては、全く痛くありませんでした。毎年受けているインフルエンザの予防接種と同等です。肩近くを消毒後、針を刺し、薬を体内に注入して抜去という流れですが、全部で1〜2秒のことでした。注射の針の長さは25mmですが、20mmほどしか入っていなかったと思います(厚生労働省による医療従事者のためのワクチン接種の手引きを見たい方はこちらをご参照ください。参考リンク:医療従事者の方へ 新型コロナウイルスワクチンを安全に接種するための注意とポイント https://www.mhlw.go.jp/content/000764700.pdf)。

 私は、4月中に1回目のワクチン接種を受けました。接種後も痛みはなく、15分程度の休憩後、午後の業務をこなしました。接種当日の運動(ジム)は控えましたが、2日後からは再開。その後も注射部位が赤く腫れたり、発熱や頭痛、だるさなどの副反応的症状を一切自覚したりすることなく過ごしています。2回目の接種に対しても、何の不安もありません。

 個人的な経験からも、コロナワクチンはほとんどの人にとって恐れるようなものではないと言えます。しかし、どうして副反応等の怖い話が多いのでしょうか。