米ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行で死亡してから1年がたった。米国では学校の教室から企業の取締役会、地域社会、家庭の食卓、スポーツ界、ハリウッド、政界に至るまで多くの場所で、人種問題を巡る広く深い議論が続いている。フロイドさん殺害は昨夏、数百万人の米国人を抗議行動へと駆り立てた。広く閲覧されたビデオには、黒人のフロイドさんが白人で元ミネアポリス警察官のデレク・ショービン被告に9分以上にわたって膝で首元を押さえつけられ、助けを求める様子が映し出されていた。ショービン被告は4月、第2級殺人罪などで有罪評決を受けた。現場にいた他の3人の警察官も審理を控えている。デモ参加者は警察向け予算を社会的支出や黒人社会への投資に振り向ける「警察予算削減」を訴えた。米国はなお人種差別的な歴史と社会に対応できていないとの主張も多く聞かれた。
フロイドさん暴行死1年、人種差別巡る議論続く
大衆文化やスポーツにも変化を求める声
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