ベラルーシが欧州格安航空会社(LCC)ライアンエア・ホールディングスの旅客機を強制着陸させた問題を受け、上空を通過する国・地域の政府・軍当局と航空各社との間で長年積み上げられてきた一連の安全対策が損なわれかねないとの懸念が上がっている。ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は23日、戦闘機を緊急発進させてライアンエア機を首都ミンスクへと誘導し、強制着陸させた。ベラルーシ当局はその際、爆弾が仕掛けられた疑いがあると説明していた。だが、ベラルーシ当局は着陸直後、同機に乗っていた反体制派の著名ジャーナリスト兼活動家を逮捕。国際社会はベラルーシ当局への批判を強めており、緊急着陸の合法性や航空業界への影響を巡っても疑問が生じている。
ベラルーシ強制着陸、航空業界に衝撃 「未知の領域」
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