日々、消費者とじかに接する機会が多い保険のプロたちは、保険商品を通じて保険会社と接している。彼ら・彼女らに、「顧客思いの商品」を提供している・していないと評価した保険会社はどこなのか聞いた。特集『保険商品ランキング ベスト&ワースト』(全9回)の#3では、保険会社ランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部編集委員 藤田章夫)
商品内容、開発姿勢などをプロが評価
「顧客思いの商品」1位は…
森信親・元金融庁長官が2017年に提唱した「フィデューシャリー・デューティ(=FD)」。顧客本位の業務運営という言葉で金融業界に広まり、もはやFDを掲げるのは当たり前という時代になった。だが、すでに4年が経過し、若干、形骸化している面があるのは否めないが、金融行政の根幹を成す原則であることは間違いない。
事実、今年1月15日に金融庁は、金融審議会「市場ワーキング・グループ報告書―顧客本位の業務運営の進展に向けて―」を踏まえて、顧客本位の業務運営に関する原則を改訂。さらに、4月12日に金融庁は、FD宣言を採択している金融事業者に対し、新たな方策を取ることを発表している。
※参考記事:ダイヤモンド保険ラボ5月24日配信『金融庁が本腰!保険関連企業に「形だけのFD宣言」はもはや許されない』
そこで、昨年に引き続き、今年も「顧客思い」の保険会社を調査した。今回は、顧客に最も身近な保険商品に絞り、加えて商品開発に対する姿勢や付帯サービスなどについて、保険プロ24人の目線で評価してもらった。
どの保険会社がベストに選ばれ、どの保険会社がワーストとなったのか。以下、見ていこう。