病気やけがで働けなくなり、収入が大幅に減る事態に備えられるのが就業不能保険だ。死亡保障や医療保険ではカバーできない死角を埋めてくれる。その商品トレンドは精神疾患による就業不能状態への保障だ。特集『保険商品ランキング ベスト&ワースト』(全9回)の最終回では、保険のプロ24人が厳しい目で選出した就業不能保険のランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
「就業不能」の理由で急増する
精神疾患を保障する商品に支持
病気などにより働けなくなった際の収入減に備えるのが、就業不能保険だ。もちろん、会社員や公務員が傷病で働けない状態になれば、給料の3分の2が傷病手当金として支給される。だが、その支給期間は最長で1年6カ月。自営業やフリーランスの人はより深刻な事態になりがちだ。
死亡保障や医療保険ではカバーできないその穴を埋める就業不能保険の商品選びのポイントは、働けない状態の認定基準の広さに尽きる。特に精神疾患を理由とする就業不能状態への保障の有無だ。
病気による長期療養というと、がんなどを想像しがち。だが、健康保険の傷病手当金の支払件数を疾病別に見れば、精神疾患がおよそ3割を占めてトップだ。
ランキング上位には、その精神疾患を保障対象とし、かつ保障内容も手厚い商品が選ばれた。