壮絶体験をした元教師が伝える「自分の気持ちと向き合う大切さ」 自分の“気持ちの状態”、わかっていますか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

「頑張ろう」「負けるな」といった言葉が辛く感じることありませんか?元教師だった講演家の腰塚勇人さんは首の骨折という大怪我からの社会復帰後、自分にムチ打ち頑張ろうともがいた結果、心の病気に。そこで初めて「自分の気持ちと向き合う大切さ」に気がついたといいます。自身の壮絶な体験をもとにした講演会は、全国各地で感動の声が続々!まもなく2000回を迎えようとする講演活動の中でも、特に好評を博しているのが「気もちの授業」です。その講演会を書籍化したのが、『気もちの授業』(青春出版社)。そこで今回は、本書から講演の中でも特に反響の多い内容を抜粋紹介します。

自分の“気持ちの状態”、わかっていますか?

 学校で「気もちの授業」をするときに、みんなそれぞれ自分の中に「気もちの湖」を持ってるんだよ、という話をします。そしてその気もちの湖の中で手漕ぎボートを漕いでいるんです。手漕ぎボートを漕いで何をしてるかというと、今日自分がやらなきゃいけないこと、提出しなきゃいけないもの、など目標の到達に向かってボートを漕いで努力をしています。時には競争相手が現れたり、逆風までも起こります。

 そこで皆さんに考えてほしいことです。この湖がどんな状態のときに一番早く自分が行きたい場所に到達できると思いますか?気もちの湖が、どんな状態で漕いだらボートが一番よく前に進みますか?