埼玉vs千葉 勃発!ビジネス大戦#4Photo:PIXTA

就職しやすい、給料が良い、休みを取りやすい――。そんな公務員の職場環境はどこにあるのか。埼玉と千葉の117自治体について、待遇や就職難易度などを基に、おいしい「ホワイト公務員」ランキングを作成した。特集『埼玉vs千葉 勃発!ビジネス大戦』(全10回)の#4では、埼玉と千葉の公務員の職場環境を検証した。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)

※本特集は当初「全7回」構成でしたが、7/23(金)~25(日)配信の記事3本を加えて「全10回」構成に変わりました

コロナ禍で人気再燃の公務員
自治体で“格差”は大きい

「新型コロナウイルス感染拡大対応の部署をはじめ、忙しい部署の残業は月60~80時間。有給休暇はほとんど取れない。一方、総務系や施設管理など暇な部署は、毎日定時帰りで有休もしっかり取れる」。埼玉県内のある市役所職員は、役所内での仕事量の“格差”についてこうぼやく。

 学生の間で安定した就職先として根強い人気がある公務員。就職支援サイト、マイナビの調査によれば、就職先として公務員を「考えている」と回答した2021年卒の就活生の割合は21.2%。18年卒の28.7%から減少傾向にはあったものの、コロナ禍による民間企業の苦戦もあって、22年卒は23.3%と公務員人気が再燃している。

 一口に「公務員」と言っても、冒頭のように同じ役所内でも部署による差があるだけでなく、自治体単位でも待遇の“格差”が存在する。

 例えば年収だ。埼玉県内で最も平均年収が高いのは県庁所在地のさいたま市で698.5万円。一方、最も低い皆野町は472.8万円と、県内で200万円以上の差がついている。

 公務員として働くならば、できる限り良い環境で働きたい。埼玉県と千葉県で、どの自治体の公務員が“おいしい”職場なのか。

 給料が良く、休みやすく、就職しやすいーー。ダイヤモンド編集部は、この三つの要素から、県庁を加えた埼玉県と千葉県の全117自治体を対象に、「ホワイト公務員」ランキングを作成した。