埼玉vs千葉#10Photo:JIJI

2020-21シーズンのジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)で優勝を果たした千葉ジェッツふなばし。悲願のタイトル獲得で歓喜に沸く一方、親会社ミクシィからの支援がなければ経営破綻の危機にひんするほど、チームの懐事情は苦しいという。特集『埼玉vs千葉 勃発!ビジネス大戦』(全10回)の最終回では、千葉ジェッツの田村征也社長を直撃した。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)

Bリーグ優勝の千葉ジェッツ
10年間の積み上げの集大成

――Bリーグ(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)2020-21シーズンで優勝を果たしました。

 ちょうどクラブ設立10周年で優勝できました。振り返れば、(本拠地の)船橋アリーナに観客が入らない時代もあったのです。地域に根差したファンの獲得に取り組み、応援してもらえる環境づくりをこの10年間続けてきました。

 チケット収入やスポンサー収入を増やし、チーム強化につなげるというサイクルをうまく構築できたことが今回の優勝の要因でしょう。

 優勝は10年間の積み上げの集大成。何かを突発的にやったからできたというわけではありません。

――新型コロナウイルスの感染拡大で多くのプロスポーツチームのチケット収入やスポンサー収入が落ち込んでいます。千葉ジェッツふなばしのスポンサー収入の状況は。