埼玉vs千葉#9Photo:JIJI

さまざまな分野でライバル関係にある埼玉県と千葉県だが、Bリーグの世界では雲泥の差がある。「バスケ不毛の地」と呼ばれる埼玉に対し、千葉県に本拠地を置く千葉ジェッツふなばしは2020-21年シーズン、B1リーグ優勝を果たしたのだ。だが、ジェッツの勢いはリーグ制覇にとどまらない。特集『埼玉vs千葉 勃発!ビジネス大戦』(全10回)の#9では、収益2倍も夢じゃないという千葉ジェッツの次なる“野望”に迫った。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)

Bリーグで、埼玉勢と千葉勢に“雲泥の差”
千葉ジェッツが悲願のBリーグ制覇

「千葉は今、熱い。埼玉は不毛の地のままだね」。関東に本拠地を置くあるBリーグクラブの幹部はバスケットボール事情をこう表現する。

 Bリーグで埼玉県と千葉県のクラブには“雲泥の差”がある。埼玉に本拠地を置くBリーグクラブの越谷アルファーズ、さいたまブロンコスはいずれも所属リーグがB2以下である。

 一方、千葉県に本拠地を置く千葉ジェッツふなばしは2021-21年シーズンのB1リーグで優勝を果たすなど、リーグ屈指の強豪だ。

 ジェッツ社長の田村征也氏は、Bリーグ制覇について「これまでの積み上げの集大成だ」と胸を張る。

 ただ、千葉ジェッツの勢いは、リーグ制覇にとどまらない。すでに、次なる“野望”へと突き進んでいる。

 田村氏によれば、その“野望”を達成すれば、クラブ収益を現在の2倍規模にすることも夢ではないという――。