米銀行大手ウェルズ・ファーゴの元幹部はコンプライアンス順守に向けた同行の企業文化に問題があり、内部批判を抑制するために幹部らがマフィアのように行動していたと述べた。英裁判所に提出された電話音声の録音から明らかになった。欧州でウェルズ・ファーゴの投資銀行の最高経営責任者(CEO)を務めていたアリシア・レイエス氏は、2020年1月に同行を去った後、ウェルズ・ファーゴの契約社員と同年4月に電話で会話。同契約社員は英国内でのコンプライアンス違反について懸念を示した後、不当に解雇されたとして同行を相手に訴訟を起こしている。レイエス氏は会話の中で、「本当にマフィアのようだ」と発言。「この場所は悪いたくらみばかりだ。実際に問題を解決したり、何かを作り上げたりしようとする意図は全くない。あざむくような行為やごまかし、そして隠蔽(いんぺい)しかない」と述べている。
米銀ウェルズで「マフィア」のような行為、元幹部が指摘
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