不動産投資 売りどき・買いどき#4Photo:PIXTA

不正融資問題で揺れに揺れたスルガ銀行は、不動産投資向け融資のターゲットをシフトさせている。保有物件が総額10億円を超える不動産投資家の「メガ大家」たちが、スルガの路線変更の全貌、そして「初級サラリーマン投資家」の資金調達の現実を克明に語った。特集『不動産投資 売りどき・買いどき』(全11回)の#4では、「金融機関」をテーマに不動産投資家による覆面座談会の第3回をお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

サラリーマン投資家に
融資しない銀行も

――不動産投資家向けの融資環境は、今どうなんですか。

投資家G 私自身はスルガ銀行からの融資でRC物件(鉄筋コンクリート造りの物件)を高値で買って増やしちゃったので、今苦労しているところなんですが、全体の環境としてはスルガショック(2018年にスルガ銀行の個人向け投資用不動産融資で書類改ざんなどの不正が発覚した事件)で融資の総量が減って間口が狭まっているイメージ。金持ちや地主層への融資は結構変わらずに出ていますよね。

投資家A サラリーマン不動産投資家にはもう完全に出さないというスタンスの銀行もあります。

――当のスルガの融資姿勢は、今どうなんですか。