中国政府が教育関連企業に対して最近行った締め付けが残した傷は、癒えるのに長い時間がかかりそうだ。投資家を萎縮させれば、中国政府が好む分野への資本誘導がより簡単になるかもしれないが、規制上のどんなささいなことでも死刑判決のように受け止められるようになれば、ボラティリティーが大きくなり、企業の投資計画が難しくなるリスクもある。3日付の中国国営新聞がオンラインゲームを「精神的アヘン」と呼んだことを受け、投資家がゲーム関連銘柄の株を即座に投げ売りしたことからも、このトラウマ(心的外傷)は明らかだ。中国のゲーム大手テンセントは3日、11%の大幅下落となり、競合するネットイース(網易)も一時16%安を記録した。世界最大のゲーム市場である中国に進出している日本や米国のゲーム関連銘柄も下落した。