12日公表された2020年の米国勢調査の詳細によると、人種の多様化が進む中で、白人の総人口が米史上初めて減少に転じた。また南部や南西部で人口の急増が続いていることも明らかになった。国勢調査は10年に一度のペースで実施される。米国の人口はこの10年間に7.4%増と、伸びは過去2番目の低さとなった。これよりも人口の伸びが低かったのは、大恐慌時代の1930年代だけだ。白人・非ヒスパニック系の人口は2010年比で8.6%減の2億0430万人となった。人口全体に占める比率も61.6%に下がった。数多くの都市や郊外の人口が拡大する一方で、地方では過疎化が進んだ。米国内の郡のうち、半分以上にあたる52%は、2010年から人口が減った。