日に日に勢いを増すコロナ禍。最近はいわゆる「専門家」の発言にいら立ちを覚えることが増えてきた。まるで、「ダメなコンサル」を見ているような気分になるからだ。その理由を解説しよう。(リポタ株式会社代表取締役、経営コンサルタント 中野豊明)
コロナ禍で「専門家」が
「ダメなコンサル」化している?
懸念はしていたが、新型コロナウィルスの猛威は今も衰えることがない。
元々、実態など無かったコロナ対応の「日本モデル」はさておき、ことここに至るまで、「ファクターX」や「BCG」に淡い期待を抱き、根拠のない楽観的な観測を持っていたのは、政治家だけではないだろう。このような状況下でさえ、後手後手の政府の対応は腹に据えかねる。
そして、最近はいわゆる「専門家」の発言にもイラっとすることが増えてきた。
危機的な状況下において、本来、我々の知りたい情報を提供してくれているはずの医療や感染症の専門家の発言になぜイライラするのだろうか。
実はその原因は、本来の役目を果たしていない名ばかりの「ダメなコンサル」の傾向と、「専門家」の傾向が同じだからだ。今回はその意外な共通点を解説しよう。