独立系アナリストがイチオシ有望ベンチャーを紹介。株価が数倍に成長する「大化け株」の発掘は、株式投資の醍醐味の一つである。特集『目指せGAFA! メガベンチャー番付』(全10回)の最終回では、売上高伸び率の水準を確認しつつ、高い技術や独自のビジネスモデルを持つ企業をピックアップした。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
将来のメガベンチャーを発掘すれば
株価100倍も夢ではない
「エムスリーは68倍」「GMOペイメントゲートウェイは162倍」――。
上例は2009年初からの株価の上昇率である。株価が10倍になった銘柄のことをテンバガー(Ten Bagger=10倍株)と呼ぶが、業績が右肩上がりの成長企業に投資をすれば、株価100倍を狙うことも不可能ではない。
そして強調したいのは、10倍株の多くは、ベンチャー企業から誕生していることである。なぜならば、株価は短期的にはニュースや需給で動くが、中長期では業績の伸びに比例する。成熟した企業に投資をするよりも、業績が右肩上がりの若い企業に投資をした方が大きな値上がり益を期待できるのだ。
また、時価総額が小さい企業は流動性の問題などで、機関投資家は購入しにくい。その結果、将来性が正当に評価されていない銘柄も多い傾向がある。
株を保有中は、毎日の株価の動向に一喜一憂するのではなく、成長ストーリーが崩れていないかを確認しよう。投資の基本は「損小利大」であり、一喜一憂しては大きな値上がり益を獲得できない。
ただし、いくら魅力的に見えても、1銘柄への集中投資はお勧めしない。複数銘柄に分散して投資をすることを心掛けよう。
次ページは5年で時価総額3倍が狙える有望ベンチャー15社である。成長余地が大きい企業をセレクトしたので、ぜひチェックしてほしい。