中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)のドル建て債を保有する外国人投資家は、8350万ドル(約93億円)の利払いが先週の期限までに履行されなかったことを受けて、次の一手を模索している。内情に詳しい関係筋や弁護士への取材で分かった。恒大は、29日にも4500万ドルの利払いが期日を迎える。だが、同社がオフショア債に関して十分な情報提供を行っていないことを踏まえると、再び不履行となる公算が大きいとみられている。恒大集団の未払いが正式にデフォルト(債務不履行)の事象に相当すると判断されるまでには、30日の支払い猶予期間(グレースピリオド)がある。弁護士らは先週の利払い不履行について、約3040億ドル相当(190億ドルのドル建て債含む)に上る同社負債の複雑な再編手続きへの序章だとみている。
中国恒大、外国人投資家の次の一手は
待ち受けるのは不透明かつ複雑な債務再編手続き
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